システムの目的を明確にする必要があります。
サーバーがダウンしている間に失われるシステムの利益が明確になります。ただし、
実際の損失はそれだけではありません。
例えばメールサーバーがダウンした場合を例にしてみましょう。
メールサーバーを社内に設置して20人程度のスタッフでお客様と
やりとりをメールで行っている環境の場合です。
メールサーバーがダウンしていることをすべての顧客に通知し、緊急の用件があるかを
確認するなどの作業が必要となります。
つまり、この際の対応の電話料金や、その作業に実施しているためできなかったほかの
作業などは実質、失われる利益以上の損失となります。また、障害のサーバーの検知が
遅れたり、連絡がつかなかった場合にも、大きな損失が出る可能性があります。
社内のサーバーが使えないために代替手法として、外部のメールサービスを利用する
スタッフがいるかもしれません。そのうえサーバーのサービスを外部の顧客に対して
提供しているような場合、損害賠償などが発生することもあります。
お客さまが必要なデータが提供できない、あるいはお預かりしているデータを破損して
しまうといった致命的な障害の事例はたくさんあります。ただ、外部の顧客に対して
サービスを提供している場合には、契約時に障害時の保証などを明確にするのが当然ですから、
障害時の損失を算出するのは比較的に簡単だと思います。
特に問題なのは、自社のサーバーが原因で別のシステムに損害を与えてしまった場合です。
例えばウイルスに感染したことに気付かずに、自分たちのサーバーからほかのサーバーを
攻撃してしまうことなど想定できることはあります。
最悪の場合には、損害賠償を請求されてしまうこともあります。しかし、ある程度の
規模のサーバーでなければ、実際にここまで検討することはほとんどといっていいほどありません。